世間では専らイギリスの食事は悲惨、と評判であるので、ぽろちと配偶者も渡英するまではそう思っていましたが、今のところ究極に美味しくないイギリス料理に巡り会ったことはありません。美味しくないというよりも、ちょっとした工夫もなく、ただ「ヘイ!揚げましたぜ!こっちはチーズかけときやした!」的な料理が多いため、イギリス料理は総じて単純、というのがぽろちと配偶者の感想。しかし、単純な味付けだからこそクセになるというもので、最近毎週日曜日は単純な味を求めてパブ開拓に勤しんでいる、ぽろちと配偶者。
マカロニチーズが食べたい。
突如沸き起こった食欲というものは、誰にも止めることができない。ぽろちと配偶者はマカロニチーズが美味しいとの評判のパブを執念で探し出し、Remembrance dayの後、パブへと繰り出しました。こちら、Teuchters Landingです。
エディンバラの中心、Princes Street(プリンセスストリート)からは少し遠く、Leith Walk(リースウォーク)の先にあります。途中では、かのスコットランド国民的詩人であり、ハギスでおなじみのロバート・バーンズ氏に出会い、ぽろちと配偶者は"ハギスも食べたい欲"が急上昇。
早速、ビールとサイダーで乾杯です。
このパブはどうやらアイルランドはダブリン推しのようで、至る所にダブリンの文字がありました。そういうわけで配偶者はアイルランド産のビール。ぽろちは飲み付けているサイダーがなかったので、スウェーデン産のサイダーで喉を潤します。
店内は奥に広く窓が大きく開放感があるため、パブというよりもレストランのような雰囲気です。年配の方や家族連れの方が多くいらっしゃっていたので、若者が入り浸るようなパブではなく、のんびりゆったりできるかと思います。
所狭しとスコッチウィスキーが並んでいます。
こちらのお店のお料理は基本的にMug menuと言い、マグカップに入って登場します。マグカップにはこのお店が描かれており、なかなか粋ですね。
大きさはsmalとLargeが選べますので、品数を多く食べたい方や量に自信のない方は、Smallをお勧めします。
さて、本日の主役のマカロニチーズです。
チーズが溶けた匂いに、思わずぽろちと配偶者の喉が鳴ります。他のパブのチーズよりも色が濃く、濃厚です。小さくてくるん、と丸いマカロニですが、それがこのチーズにしっかりと絡まって美味しいです。さすが、エディンバラでマカロニチーズが美味しいとの評判だけあります。
そしてこちらはハギス。
ハギスストーブを初めて食べました。美味しいのですが、ハギスの味が野菜の味に負けてしまい、折角のハギスが台無しのような気がして、ちょっと残念でした。
牡蠣です!
小さいながらも、本領発揮のやる気全開の牡蠣です!
まだまだいきます、ムール貝です!
少々ソースが水っぽくて残念でしたが、美味しい。やはり牡蠣とムール貝はこうでなくっちゃ!前回の牡蠣とムール貝の失敗がこれで帳消しです。これから冬は貝類が主役の季節ですので、積極的に貝類を推していきたいと思います。
リゾットです。
リゾットにネギが入っていたので、少々困惑しました。美味しかったですが、グリンピースがでしゃばりすぎていますね。
フィッシュカレーです。
このタイプのカレーはイギリス人には合うのかもしれませんが、日本の濃厚でご飯によく絡むカレーが好きなぽろちと配偶者には、水っぽくてさらさらで合いませんでした。
愛しのポテトはやる気のないニートポテトではなく、真面目なぽっちゃりポテト!おいしいです。
今日も大満足で家路に向かうぽろちと配偶者。秋のエディンバラはかなり冷え込んできましたよ。バスで帰宅?いえいえ、私たちは歩きます。そう、次回のパブのために体重を減らさないと!